芽亜里は宿敵の助けで損害をリカバリーできるか? ー 河本ほむら・斎木桂「賭けグルイ・双 6」

日本の政財界の有力者の師弟が集まる私立百花王学園を舞台に、学園の支配権を巡って可愛い風貌ながら天然のギャンブラー「蛇喰夢子」が、生徒会長の桃喰綺羅莉などの生徒会メンバーや百喰一族とギャンブルでの闘いを繰り広げるのが「賭けグルイ」シリーズなのだが、その蛇喰夢子の転校前、夢子の戦友である、早乙女芽亜里が単独で、学園を二分する生徒会とその対抗勢力「善咲会」との間に挟まれながら、双方との闘いを繰り広げる「賭グルイ」のアナザーストーリーの第6弾。

前巻で、生徒会風紀委員長の聚楽幸子によって大損をさせられて、家畜へ転落しかけの芽亜里が、一発逆転を狙って勝負にでるのが本巻。ただ、その陰には、聚楽幸子の忠実な配下の「佐渡みくら」のアシストがある上に、彼女の「聚楽・ラブ」が試される巻でもあります。

【構成と注目ポイント】

構成は

第23話 デッドラインの女
第24話 掟破りの女
第25話 信頼する女
第26話 暴く女
第27話 愚かな女
第28話 本当に愚かな陰な

となっていて、聚楽幸子によって大損害を受けた芽亜里に対して、なんと、聚楽の部下の佐渡みくらが救いの手を差し伸ばしてきます。彼女は、芽亜里がこのまま転落して、聚楽の支配下となれば、寵愛が彼女にいってしまい、自分が捨てられはしないか、と恐れていて、自衛策としての反応ですね。

彼女が提案したのは、善咲会の幹部である嫗ケ頭姉妹と勝負して、彼女たちから損害を補填しようという作戦です。
この姉妹は善咲会の幹部ではあるのですが、実は、壬生臣の会長の座を狙っていて、自分の配下となる生徒は誰でもウェルカムという状況です。

彼女たちとやるゲームは「隠された掟ゲーム」というもので、トランプ1デック×人数分と「トランプの出し方のルール」を書いた掟カード50枚を使って、親と子に別れながら順番にトランプを出していき、それへの応答で、親だけが知っている「掟」を推理する、というゲームです。
本来なら、このゲームを知悉していて、二人の息もピッタリな嫗ケ頭姉妹が有利なのですが、

芽亜里とみくらに加えて、善咲会幹部で、芽亜里の追い落としを執拗に狙う「下月売奥理」がゲームに無理やり参加してくるため、勝敗の行方がわからなくなりますね。

下月売奥理は、その天才的な頭脳と推理力、そして調査力で、嫗ケ頭姉妹の繰り出す手をことごとく打ち破っていきます。なんと嫗ケ頭姉妹の野望を事前に察知して、彼女たちの行動からギャンブルでの「サイン」の出し方まですべてを調べ尽くしていたようです。

しかし、そういう冷徹な彼女ゆえに気づいていない、彼女特有の欠点を芽亜里が突き・・、

ということで勝負の商才は本書のほうで。

【レビュアーから一言】

いつもは芽亜里を目の敵にしている「佐渡みくら」なのですが、芽亜里に強力をしてくる姿は、なんか可愛く見えてきます。
特に「あっけらかん」と聚楽幸子のペットであることを誇っている感じ

は妙な「明るさ」すら感じてしまいますね。

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